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閉経とホルモンと体調の関係をわかりやすく解説 女性のからだに起こる変化と心身のケア方法

更新日:8月6日

ホルモンバランスを整えると
ホルモンバランスを整えると

閉経とは何かを正しく理解しましょう


閉経とは、1年間月経が来なくなった時点で「最後の月経」として定義される状態です。日本人女性の平均閉経年齢は4~50歳前後とされており、閉経の前後5年ずつ、合計10年間を「更年期」と呼びます。この時期には、女性ホルモンの分泌が急激に減少するため、心や体にさまざまな影響が出やすくなります。



閉経に伴うホルモンの変化とは


女性ホルモンのうち、特に重要なのがエストロゲンです。閉経が近づくと卵巣の働きが弱まり、エストロゲンの分泌が急激に減少します。これにより、月経が止まるだけでなく、体温調節や自律神経、骨代謝、肌や髪の潤いにも大きな影響を与えます。エストロゲンは単なる生殖機能のホルモンではなく、全身に影響を及ぼす存在です。



閉経とともに現れやすい体調の変化


エストロゲンの減少によって、次のような体調の変化が現れやすくなります。

  • 顔のほてり(ホットフラッシュ)や多汗

  • 動悸や息切れ

  • めまいやふらつき

  • 肩こり、腰痛、関節痛

  • 不眠や寝つきの悪さ

  • 気分の落ち込み、イライラ、不安感

  • 尿もれや頻尿

  • 性交痛や膣の乾燥

これらの症状は人によって程度や現れ方が異なり、数年間続くこともあります。



ホルモンバランスの乱れが心に与える影響


ホルモンの急激な変化は、感情面にも大きく影響します。エストロゲンは脳内の神経伝達物質(セロトニンなど)のバランスにも関わっており、減少すると不安感やうつ症状、集中力の低下が起こりやすくなります。理由のわからないイライラや涙もろさも、ホルモンの変化によるものかもしれません。



閉経後の体調管理のポイントとは


閉経後の体調を良好に保つには、生活習慣の見直しがとても大切です。以下のようなポイントを意識してみましょう。

  • 栄養バランスの良い食事(特にカルシウム・大豆イソフラボン)

  • 適度な運動(ウォーキングやストレッチなど)

  • 睡眠の質を高めるためのリズムある生活

  • ストレスをためないためのリラクゼーション

  • 婦人科での相談やホルモン補充療法(HRT)の検討

「年齢のせい」と諦めず、必要なサポートを受けることが閉経後の健康維持につながります。



閉経後の女性ホルモンはゼロではありません


閉経後でも、わずかですが体内では女性ホルモンが分泌されています。特に副腎や脂肪組織は、エストロゲンに似た働きを持つホルモンの産生に関わっています。そのため、過度なダイエットやストレスによる副腎疲労は、ホルモンバランスをさらに乱す原因になります。



心と体を大切にするケアを習慣にしましょう


閉経は「終わり」ではなく、「新たなライフステージの始まり」です。ホルモンのバランスが安定すれば、体調も落ち着いてきます。何歳からでも、セルフケアを取り入れることで、元気に充実した日々を過ごすことが可能です。自分の体の声に耳を傾け、必要なときには専門家に相談することも大切です。



閉経とホルモンと体調の関係を知って前向きに過ごしましょう


閉経に伴うホルモンの変化は、女性の心と体に大きな影響を与えます。しかし、それを「自然な変化」と理解し、自分に合ったケアを取り入れることで、更年期以降の人生をより豊かに過ごすことができます。心身のバランスを大切にしながら、自分らしく年齢を重ねていきましょう。

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